皆さんルアーの塗装工程というと、どのような工程で塗装しているのでしょう?
セルローズでディッピング後、最後に塗幕の強いウレタンでコーティングしている方が多いのではないでしょうか?
しかしその工程にはとっても危険な要素が含まれていることをご紹介させていただきます。
最近、ユーザー様からいただいた、質問やお問い合わせの中から
特に多かった失敗例と、原因・解決法をご紹介したいと思います。
ラッカの上からウレタン塗料・・・
ルアー塗装でクラッキングを起こしたり、シワが出たりしたことはありませんか?問い合わせの中で一番多い内容です。
ラッカ系の上からウレタン系を吹くのは塗料の相性上NGなんです。
現象を説明する前にラッカ塗料とウレタン塗料の各塗料の特徴というか
「癖」の説明をしましょう。
<ラッカ系塗料・セルローズとは>
ラッカ系は一旦乾燥しても溶剤に侵されるという特徴があります。
なのでセルローズでディッピングしていく場合、
ディッピングした際に前回塗ったセルローズが溶けだしてしまうため
塗料が馴染む特徴を持っています。
その反面、塗料が馴染む分、肉持ちが悪いのです。
何度も何度もディッピングしますよね!
<ウレタン塗料とは>
ウレタン塗料は、硬化剤を混ぜることによって、
化学反応によって強制硬化させているという特徴を持っています。
一旦乾燥すると、溶剤に侵されることはありません。
したがって、ウレタン塗料を重ね吹きをする場合、
ガラスの上にガラスの塗幕を載せていくという感じかな?
まぁそんなイメージです。
なので、ウレタン塗装の場合、ラッカのように塗料どおし馴染むことがないため、密着を良くするために、一つ一つの工程の間には必ずペーパーを当てキズをつける事によって、塗幕の密着を良くするのが、ウレタン塗装の特徴になるのです。
話が逸れたので、
ラッカ系塗料とウレタン塗料の特徴が分かったところで・・・
もう一度話を元に戻します。
<どのような現象が起きているの?>
ラッカ塗料の上からウレタン塗料を塗ると、どのような現象が起きているのか?まずラッカ塗料がウレタンに含まれる溶剤によって溶けて行きます。
その上に塗ったウレタン塗料は化学反応によって、強制的に乾燥していきます。ラッカ塗料が乾く前に上のウレタン塗料が乾いてしまい、ラッカ塗料がウレタンの幕の下で膿んでしまっている。
イメージで言うと「かさぶた」の様な現象になっている・・・
表面は硬いが、かさぶたの下はまだ膿んでいますね!
そんな現象が塗膜にも起きています。
表面のウレタンは乾燥しているが、ウレタンの塗幕の下はラッカが乾燥できず、ジュクジュクしている状態です。
ウレタンが乾燥する際に、膿んでいるラッカを引っ張って乾燥してしまうため、クラッキングやシワの現象が起きているのです。
分かるかな〜?
まぁそんな状態になって、問い合わせしてくるお客さんが非常に多いということです。
まずは、塗料の癖と相性を知ることで、塗装による失敗は相当軽減されるとは事実です。
<解決策>
本来であるなら、ラッカ系で下地を行う場合、トップコートまでラッカ系で行う。
下地をウレタン系で行う場合、トップコートまでウレタン系で行うことが一番トラブルを少なくさせる工程が一番のトラブル回避となる工程です。
しかし、作業性を考慮すると、出来れば下地をセルローズで行い、トップコートは塗幕の強いウレタンを使用したいという人も多いはず。
<こんな塗料を開発中>
下地をセルローズでディッピングして、そのあとにウレタンコーティングしたいという方のために、ウレタンを吹く前にある塗料を吹くと
クラッキング起こしづらいという塗料を、只今開発しています!!
セルローズ(ラッカ系)の作業性の良さと、ウレタンの塗幕の強さを
融合させられる、すばらしい塗料になるかもしれません。
実験結果は都度ブログ・ツイッターで更新していきたいと思います。
ツイッター始めました。最新釣り情報や、塗料ウンチク・塗料お買い得情報をつぶやきたいと思います。皆さんフォローしてください。
お楽しみに!
セルローズでディッピング後、最後に塗幕の強いウレタンでコーティングしている方が多いのではないでしょうか?
しかしその工程にはとっても危険な要素が含まれていることをご紹介させていただきます。
最近、ユーザー様からいただいた、質問やお問い合わせの中から
特に多かった失敗例と、原因・解決法をご紹介したいと思います。
ラッカの上からウレタン塗料・・・
ルアー塗装でクラッキングを起こしたり、シワが出たりしたことはありませんか?問い合わせの中で一番多い内容です。
ラッカ系の上からウレタン系を吹くのは塗料の相性上NGなんです。
現象を説明する前にラッカ塗料とウレタン塗料の各塗料の特徴というか
「癖」の説明をしましょう。
<ラッカ系塗料・セルローズとは>
ラッカ系は一旦乾燥しても溶剤に侵されるという特徴があります。
なのでセルローズでディッピングしていく場合、
ディッピングした際に前回塗ったセルローズが溶けだしてしまうため
塗料が馴染む特徴を持っています。
その反面、塗料が馴染む分、肉持ちが悪いのです。
何度も何度もディッピングしますよね!
<ウレタン塗料とは>
ウレタン塗料は、硬化剤を混ぜることによって、
化学反応によって強制硬化させているという特徴を持っています。
一旦乾燥すると、溶剤に侵されることはありません。
したがって、ウレタン塗料を重ね吹きをする場合、
ガラスの上にガラスの塗幕を載せていくという感じかな?
まぁそんなイメージです。
なので、ウレタン塗装の場合、ラッカのように塗料どおし馴染むことがないため、密着を良くするために、一つ一つの工程の間には必ずペーパーを当てキズをつける事によって、塗幕の密着を良くするのが、ウレタン塗装の特徴になるのです。
話が逸れたので、
ラッカ系塗料とウレタン塗料の特徴が分かったところで・・・
もう一度話を元に戻します。
<どのような現象が起きているの?>
ラッカ塗料の上からウレタン塗料を塗ると、どのような現象が起きているのか?まずラッカ塗料がウレタンに含まれる溶剤によって溶けて行きます。
その上に塗ったウレタン塗料は化学反応によって、強制的に乾燥していきます。ラッカ塗料が乾く前に上のウレタン塗料が乾いてしまい、ラッカ塗料がウレタンの幕の下で膿んでしまっている。
イメージで言うと「かさぶた」の様な現象になっている・・・
表面は硬いが、かさぶたの下はまだ膿んでいますね!
そんな現象が塗膜にも起きています。
表面のウレタンは乾燥しているが、ウレタンの塗幕の下はラッカが乾燥できず、ジュクジュクしている状態です。
ウレタンが乾燥する際に、膿んでいるラッカを引っ張って乾燥してしまうため、クラッキングやシワの現象が起きているのです。
分かるかな〜?
まぁそんな状態になって、問い合わせしてくるお客さんが非常に多いということです。
まずは、塗料の癖と相性を知ることで、塗装による失敗は相当軽減されるとは事実です。
<解決策>
本来であるなら、ラッカ系で下地を行う場合、トップコートまでラッカ系で行う。
下地をウレタン系で行う場合、トップコートまでウレタン系で行うことが一番トラブルを少なくさせる工程が一番のトラブル回避となる工程です。
しかし、作業性を考慮すると、出来れば下地をセルローズで行い、トップコートは塗幕の強いウレタンを使用したいという人も多いはず。
<こんな塗料を開発中>
下地をセルローズでディッピングして、そのあとにウレタンコーティングしたいという方のために、ウレタンを吹く前にある塗料を吹くと
クラッキング起こしづらいという塗料を、只今開発しています!!
セルローズ(ラッカ系)の作業性の良さと、ウレタンの塗幕の強さを
融合させられる、すばらしい塗料になるかもしれません。
実験結果は都度ブログ・ツイッターで更新していきたいと思います。
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お楽しみに!